Red Hat Ansible セミナー (in Fukuoka) を受講してきた

Red Hat Ansible セミナー (in Fukuoka) を受講してきた

福岡で開催されたRed Hat Ansible セミナーを受講してきました。
Clock Icon2018.07.18

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AWS事業部 梶原です。

先週、7月11日、福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターのセミナールームにて、レッドハット株式会社様によるAnsibleのセミナーが開催されました。 弊社業務でもAnsibleを使用する機会は多く、このたび福岡で開催するとの情報を聞き、さっそく受講してきました。

会場: 福岡Rubyセンター 5F セミナールーム

Red Hat の考えるオープンハイブリッドクラウドの世界

  • 登壇者: レッドハット株式会社 九州・中国営業所 所長 廣瀬圭祐様

概要

クラウドが標準的に採用される時代、レッドハットが考える、お客様に選択権を与えるクラウドの考え方、またクラウドにおいて自動化の重要性をご説明致します。

内容

  • 会社概要
    • 沿革 世界初のオープンソースの会社
  • レッドハットのビジネスモデル
    • 「OSSの製品化」と「サポート」を提供する
    • 100万以上のプロジェクトが進行中
    • コミュニティと連携してオープンソースを使いやすくする
  • 近年のイノベーションはOSSから生まれてきている。
  • 破壊的イノベーション
    • 今までない顧客体験を提供する
  • デジタルネイティブ企業による新しいビジネスモデル。
    • 「デザイン思考」に注目
  • 失敗を前提に「検証」を繰り返す。
  • PDCAはなぜ回らない ->前例のないとりくみは「DO」から始める。
  • DOから始めるPDCA -「DO」から始める環境はあるか?

    • 1.アイデアをすぐに検証できる環境はあるか?
    • 2.アイデアを量産できるしくみはあるか?
  • [Do]はどこで始めるか?
    • パブリッククラウドは1つの選択肢
  • ディスラプタはスピードが違う
  • シリコンバレー流のやりかた
    • リーンスタートアップ
    • 体験したことのない体験を作るためのマネジメント手法
  • Devopsができているプロジェクトの生産性
    • デプロイ頻度200倍
    • 2,555倍の短時間で達成
  • 企業ITのジレンマ
    • 攻めのIT、3割
    • 守りのIT、7割
  • アプローチ戦略
  • 攻めのIT
    • 攻めのITにDecOpsを適用していく。
    • すぐに試せる環境はDevOpsの必須条件
    • アプリケーションはコンテナ化
    • テストの自動化
    • CI/DI
  • 守りのIT
    • 既存のシステムはAPI化   - 攻めのITのクラウドからアクセスできるように
  • クラウドネイティブアプリケーション
    • RetHatの考えているオープンハイブリットクラウド戦略の勧め
  • オープンハイブリットクラウドはイノベーションを量産する
    • Openstak
    • OpenShift
    • Ansible
    • 3本立て
  • Openstak
    • ハイブリットクラウド基盤
  • OpenSHift
    • クラウドネイティブなアプリをつくる・まわす。  Ansible
    • すべてをコントロールする
  • 文化を売っていく

    • Red Hat Open Innovation Labs   - アイデアをイノベーションに変える文化、プロセス、技術、実践の場
    • お客様先に社員が常駐して、Labを実践
  • まとめ
    • ”Red HatはDoから始める”を実現する
    • 組織、文化の熟成とオープンハイブリットクラウド基盤の構築をご提案します。

感想

Red Hat様の考え方や戦略などがわかるセッションでした。
PDCA の Do から始める考え方などは、弊社の考え方などにも通じるものがありとても参考になりました。
お客様先に社員が常駐し、改善していくサービスなどがあるのは、知らず、文化を売るというところが実際にサービス化されているという事はとても勉強になりました。
また、資料をご提供いただきありがとうございました。

Ansibleが実現する自動化プラットフォーム

〜 事例から見るAnsible最新活用動向 〜 - レッドハット株式会社:中村誠様

概要

Ansibleはインフラの構成管理の範疇に収まらず、アプリケーションのデプロイメント、オーケストレーション、ネットワークまであらゆる対象を自動化するパワフルなプラットフォームです。本セッションでは、成功する自動化導入手法をご紹介致します。

内容

  • 自動化のグローバル状況
    • 次世代のITに自動化は必要不可欠
    • 86%の企業がそのように考えている
    • 79%の企業が2020年までに導入したい
  • 運用の自動化が最も優先的に取り組む課題
    • 1番優先度の高いものが運用の自動化である。
    • ただ、運用の自動化は今だ発展途上
    • 運用の自動化が実現できているのは50%未満
  • ジョブスケジュールリング:
    • Ansbileがどういったものを解決していくか?
    • デジタルトランスフォーメーションを支えるDevopsの実現へ
    • 高コスト体質からの脱却
    • オートメーションによる働きかた改革
    • 変化に対応する技術者集団
  • Ansibleを採用頂いているお客様例
    • Ansible Automationビジネス状況
    • グローバルの状況
    • 顧客数は年々倍増している 900越えしている状況
    • 業種:金融、公共で4割りくらい導入している
    • 国内での状況
    • 適用領域
    • テレコム、金融、サービス
    • クラウドベンダー
  • 国内Ansibleの導入効果例
    • 劇的な効果をあげている。
  • 事例紹介(公開不可の為 割愛させて頂きます)
  • Ansibleコミュニティ
    • 2500+を超える、コミュニティ貢献者
    • Ansibleのトレンドは他と比べても上向き
  • Ansible Automationの役割
    • ITを動かすためのITの仕組み「IT Automaitino]を実現する。
    • 構築作業、構成変更、テスト動作確認、確認作業、情報収集を自動化していく
  • 自動化における「Ansible」の位置づけ
    • プラットフォーム、システム側のプロセス
    • 人が実際にログインして操作するような作業が得意
  • Ansibleが広く利用される背景
    • Simple,Poweful,Agentless
  • Simple
    • Playbook
    • yaml形式で記述されたパラメータと手順
    • 可読性が高い
  • Powerful
    • 1750以上のモジュール
    • クラウド、仮想化・コンテナ・Windows
    • ネットワーク
      • ネットワーク機器の要望はとても高い。
    • チャット
      • チャットツールに対して、投げ込むことができる
  • Agentless エージェントレス
    • 従来のツールはエージェントをいれないといけない。
    • SSH,WinRM,RESTなどで接続し、簡単にできる
  • Ansible Tower
    • 組織として自動化に取り組むツール
    • システムとして自動化を組み込むためのツール
    • 自動化中心の集中管理
    • 分散処理
    • スケジューリング実行
    • 通知機能
    • 分散処理
    • REST API連携
    • 監査とコンプライアンス
    • 実行履歴ログ管理
    • 認証情報の暗号か
    • ワークフロー機能を活用し、共有のPlaybookを利用
    • Gitとの連携
    • ロールベースの管理とユーザへのセルフサービス
    • 適切な人に適切な作業を実施するための権限管理設定
    • セルフサービスポータル
  • Ansible Automationの全体像
    • Ansible Tower
    • Ansbile Engine
    • 自動化の対象
  • 自動化における課題をAnsible Towerが解決
  • 課題
    • タスク依頼者に付与してよい権限 ≠ 理対象の管理者権限
    • 課題1:依頼者と担当者の分離によりリードタイムの発生、ボトルネック
    • 課題2:playbookの実行は担当者のみが実行できるが手作業によるミスはなくならない。
    • 課題3:手作業にかわりないため、他システム連携などの拡張性が低い
    • 解決
      • Ansible Towerの提供するGUIにより
      • 依頼者自身がセルフサービスで作業を実行できる
      • APIを活用することで、既存システムや将来的に導入されるシステムとの連携がシームレスになりかつ拡張性を実現
      • スケジュール機能を活用し、夜間/休日に作業実行することが可能
  • 権限管理、実行管理/履歴管理、通知機能:
    • ロールバック的な使い方・複雑なフロー
    • Job Workflow機能を利用し、1つのPlaybookからの制御が失敗した際に元の状態に戻ることが可能
    • 同じ作業内容のplaybookを流用
    • BPMソフトウェアとAPI連携でルールに基づいた操作を実施
  • 外注先に使わせるためのGUI
    • 事例・ユースケース(事例のご紹介の為、割愛します)
  • Ansibleがすぐに効果を発揮する4つの領域
    • 仮想基盤関係
      • 目の前の手順書の自動化からすぐに始められる
      • 工数削減、手戻りの防止、リードタイム短縮
    • セキュリティ
      • 確実に検知して、人による漏れが発生しない。
      • 1の工数でN台のサーバへ対応できる
    • 夜間・休日作業
      • 審査残業削減、休出削減
      • 従来は難しかったインフラ部門の働き方改革
    • ネットワーク
      • 膨大な確認作業を自動化可能
      • オーダーへの対応の即応性と品質を両面から改善が可能
      • Netops2.0の実現
  • グローバル事例のご紹介
  • どう進めるか?
    • REDHATの自動化支援サービスの流れ
      • ディスカバリーセッション
      • トレーニング
      • Poc支援
      • 業務導入
    • ディスカバリーセッション
      • 現状の課題を洗い出す。
      • 8~10人でワークショップでセッション
      • 課題に優先度をつける
      • バリューストリームマップ
      • 課題の分析とソリューションの仮設
      • この分析でわかること
      • 現在の延長線状の効率化でどの程度の効果がだせるのか
      • 今すぐやるべきことの確認
      • より本質的な取り組み
      • 理想的なプロセスを作成する。
    • 成功する IT Automationの進め方
      • Create a culture of automation. START SMALL THINK BIG. DRIVE CHANGE.

感想

Ansible は知っていたのですが、あらためて整理できました。
Ansible Towerの位置づけ機能などがわかり参考になりました。
前セッションとの流れからAnsible(自動化)を実際に導入する部分が実際にどのようなサービスなのかがわかりました。

Red Hat Ansible 導入事例

Ansible活用による自動化

~組織文化の壁を越えて~

登壇者 九州電力ビジネスソリューションズ 藤川 和己様

概要

九電ビジネスソリューションズ様により、自動化ソリューション導入について、課題、解決、導入のポイントについてご紹介いただきます。実際の導入に際しての生の声を聞いていただけます。

感想

九州電力ビジネスソリューションズ様の実際の現場で苦労された話や成功された話が聴けとても
有意義なセッションでした、内容については、企業内情報を含むと判断しておりますのでこちらでの公開は割愛させて頂きます。
AnsibleのコミュニティまでDeepDiveして解決される姿勢やAnsibleを導入することにより、企業文化を熟成していくことや、意識改革にも効果があったとのことで参考になりました。

Red Hat ラーニングサブスクリプションのご紹介

  • レッドハット株式会社
  • 笹森健治様

概要

  • Ansible も含めたオンライントレーニングをご紹介致します。
  • 1年間 400時間使い放題で、クラストレーニングへのご参加が難しいご多忙なエンジニアにも最新技術を学んで頂けます。

感想

オンライントレーニングのご紹介となりますので、こちらでの詳しい内容の記述は控えさせて頂きます。
(https://www.redhat.com/ja/services/training/learning-subscription)
Ansibleが即動かせる環境や、実践的なトレーニング環境が手に入るのは魅力的です。
Redhatの認定試験の模擬環境にもなるかと思いますので興味があるかたはご参考ください。

まとめ

今年の夏は福岡でAnsibleを盛り上げよう!

とのことでした。 Ansibleは個人的に思い入れが強いツールなので、ぜひ盛り上がってほしいです。
また、8月にも同会場でAnsibleのセミナーがあるそうです。
ちなみに、同会場の4Fに弊社、福岡オフィスもありますので、
Ansibleに興味があるかたは、ぜひ一緒にAnsibleで盛り上がっていきましょう。

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